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文字入力装置、言語分析、教育ソフトの有限会社未来樹

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特許3790617特許3790617

『文字入力ボード及びそれを用いた文字入力装置』

http://patent.astamuse.com/ja/granted/JP/No/3790617/  

弊社の特許です。
 出願 1997年10月01日
 公開 1999年04月23日
 登録 2006年04月07日
 フリック入力に似ている?いえいえ、日付を見ていただければ分かると思いますが、この特許はタッチパネルがようやく町に出回り始めた頃に申請したものです。
 ここでは、弊社の特許の請求項の文をわかりやすく解説します。
皆さんに「こんなの欲しい」と言っていただけるととてもありがたいです。

【請求項1】

平面視において各々が六角形をなし最密に配列した多数の入力領域を有し、それら入力領域のうち六方が他の入力領域で包囲されている各々は、50音図中の母音及び子音のいずれかに割り当てられており、前記入力領域は、指又はペンその他の入力部材との接触によって入力の要請を検知し、それらを離すことによって入力されうるとともに、接点が入力領域の辺を通って隣接する入力領域に移動した場合に、その移動方向にも母音が割り当てられていることを特徴とする文字入力ボード。

【請求項1】の説明

 基本の形は図1の通りです。図1図2は出願時に使った図です。
 日本語の音はほとんどが、子音と母音の組み合わせで出来ています。また、母音はあいうえおの5つですから、図のように領域(以下セル)に隣接する6つの方向に5つの母音をそれぞれ当てはめます。残りの一つはESCに割り当てています。


     図1             図2

 子音はは図2のように、それぞれの領域(以下セル)に割り当てられます。
 図2の例では右上から左下へ「K→S→T」その左の列は濁音で「G→Z→D」
 他の子音もそれぞれのセルに割り当てます。

【基本的な入力方法】

 K       そのまま指を離すとローマ字のKが入力されます。
 K→S     ここで指を離すと、K(左下は a)ですから、Kaで「か」が入力されます。
   S→T   ここで指を離すと、S(a)ですから、Kは無視され、Saで「さ」が入力されます。
     T→右 ここで指を離すと、T(u)ですから、S以前は無視され、Tuで「つ」が入力されます。
図2の例ではすべてKから始まるように見えますが、実際はどのセルからスタートしてもかまいません。
 T→右     だけでTu「つ」が入力されます。)

一般的な文字入力方法ではローマ字とかなは切り替えて入力しますが、この特許では指を移動させ場合はローマ字、移動させるとかなが入力されますので、切替の必要がありません。
スマホ等は画面が小さいのでまちがったセルに指を入れることが多いです。
その場合は、指をぐるぐる動かして、思い通りのかなが表示されたときに指を離して入力します。
どうしても思い通りにならないときは「左上が常にEsc」なので、何も入力せずに終了することも簡単です。

【六角形に配置して3Dに】


六角形に配置することで、隣接するセルが6つになります。
 中心からそれぞれの方向への移動を、図のように「上・昇・左・下・降・右」と名付けます。

 
      図3

 セルが四角形ならば「上下・左右」の平面的な動きしか出来ません。
 この特許でも上下左右の動きは同一平面の動きに対応します。
しかし、六角形ですからこれに「昇降」の第3の軸が加わり、3Dの移動が可能になります。
つまり「昇降」に本のページをめくる動き、あるいは階段の昇降で別の「階」への移動する動きを当てます。
「昇」の方向は一つ上の「階」、あるいは一つ前の「ページ」。
「降」の方向は一つ下の「階」、あるいは一つ後の「ページ」になります。
これによって、ワンタッチで入力できる文字の選択肢が飛躍的に増加します。

【3Dで拗音の入力】

きゃ・きゅ・きょ ちゃ・ちゅ・ちょなどを拗音と呼びます。これを3D配置する例を示します。
下の図は「G」から降りた(朱色の)階に「ぎ」と「拗音」を割り当て、「ぎゃ」「ぎゅ」「ぎょ」を入力します。

 
      図4

「G」から「ぎ」に降りた時点で画面が切り替わり、「ぎ」を中心に「ぎゃ」「ぎゅ」「ぎょ」を周囲に表示します。 G→降   ここで指を離すと、G(降はi )ですから、Giで「ぎ」が入力されます。
 G→降→下 ここで指を離すと、G(降はi 下a)ですから、Gia→Gyaで「ぎゃ」が入力されます。



「T」から降りると「ちゃ」「ちゅ」「ちょ」、
「M」から降りると「みゃ」「みゅ」「みょ」になります。



元に戻って、図4の「ぎゃ」に注目してください。
そして、図2の平面的な動きなら、ここは「さ」のセルです。
ところが、図4では「G」の後に階を降りる動きが加わっているので「ぎゃ」になります。
これが六角形に配置するメリットの一つです。



また、「ぎ」からさらに降りると(緑のセル)さらに下の階に降り、別の文字をその平面に割り当てることも出来ます。
「い」や「きゃ」「きゅ」「きょ」で指を離し、文字が入力されると元の階に戻り、次の文字入力待ち状態に戻ります。


【請求項2】と【請求項3】の説明は省略します。

【請求項4】

前記入力領域のうち端部に位置する1つの入力領域に文字入力モード、同じく端部に位置する他の入力領域に漢字変換モードがそれぞれ割り当てられた請求項3~5のいずれかに記載の文字入力ボードと、接点が文字入力モードの入力領域を起点として隣接する入力領域に移動した場合に、移動前の入力領域に割り当てられた音とその移動方向に割り当てられた母音とをそれら2つの音で定まる仮名文字に変換するとともに、仮名文字変換後に接点が漢字変換モード入力領域に移動した場合に、各入力領域にその仮名の読みに対応する漢字を割り当てる変換手段と、前記変換手段によって変換された仮名文字又は割り当てられた漢字を表示する表示手段とを備えたことを特徴とする文字入力装置。

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