本文へスキップ

文字入力装置、言語分析、教育ソフトの有限会社未来樹

TEL. 075-935-****

〒601-0000 京都市南区

言語日本語

日本語の文法 動詞編1

 文法について書きたいと思います。私は人とコンピュータをつなぐ技術を特許として持っています。この特許には日本語の構造が大いに関係していますから、ずいぶん日本語を研究しました。ただし、私の研究は学校で勉強する文法とは少し違うものです。何が違うか簡単に言うと出力と入力の違いです。

 言葉というのは人と人を結ぶものです。ある人が何かを考えそれを言葉にし、その言葉を人が聞いて理解する。学校の文法は理解するための文法です。私の研究は考えた文をいかにコンピュータに出力するかということですから、目的・対象が違っています。どちらが正しいと言うものではなく、両方あって初めて言葉が良く理解できると思います。
 このサイトを見ていただいている中には中高生もいらっしゃると思いますから、なるべく学校文法の用語を使い、学習の手助けにもなるようにしたいと思います。

あいうえお

 まず、アイウエオの五十音表の話からしましょう。私が中学校で初めて英語を習うとき、戸惑ったのが辞書でした。言葉がABC順に並んでいる。これになかなか慣れずに困りました。特に困ったのが和英辞典です。私の持っていた和英辞典はヘボン式のローマ字のABC順で、非常に引きにくかったのを覚えています。
 アイウエオは本当に便利なものです。では、五十音表はどこから来たでしょうか。実はインドのサンスクリット語の教本から来ています。日本に仏教が伝来したとき、その原語であるサンスクリットが日本に伝わりました。サンスクリット語の音韻一覧表を日本語向きにアレンジしたのが日本のアイウエオです。

 ですから、アイウエオの50音表はサンスクリットの影響を強く受けています。例えば、サンスクリット語の基本は母音はアイウの3つしか有りません。一番大きく口を開けて発音するのが「ア」の音です。次に口を横に引いて開いて発音するのが「イ」、口をすぼめて発音するのが母音が「ウ」です。これ以外の母音はこの組み合わせになります。

 「ア」と「イ」が重なるとその中間の口の開きになり「エー」。これは必ず「エー」と伸ばして発音します。「ア」と「ウ」が重なるとこれも二つの中間になり「オー」。これも同じで長母音になります。インドのヨガを知っているでしょうか。体を曲げる、体操のようなものですが、これもインド式に発音するとヨガではなく、必ずヨーガと長母音になります。ですからサンスクリットの音韻表では「ア・イ・ウ・エー・オー」になっています。

 子音は「か・さ・た・な・は・ま・や・ら・わ・ん」と並びますが、口の開きに気をつけて発音してみて下さい。「か」から「ま」までは口の開きが大きいものから小さい方へ並んでいます。サンスクリットでは「やわら」は半母音として扱います。「い」と「あ」で「や」、「う」と「あ」で「わ」です。「ら」は英語の語尾に「-er」となる発音です。ですからこの3つの音は純粋な子音ではないので横に並べません。日本語では子音ですので、サンスクリットの並びの後ろに3つ付け足したのです。
 また、最後の音は「ん」ですが、サンスクリットでは「ん」と言うよりも口をぐっと閉じた「ムン」に近い音になります。寺の門の両脇に金剛力士像が安置されていることがありますが、一方が口を開けた「阿形像(あぎょうぞう)」でもう一方が口を結んだ「吽形像(うんぎょうぞう)」になっています。これは言葉が「ア」から始まり「ン」で終わり、その中で、森羅万象あらゆる事を表現するので、 阿吽(あうん)で宇宙そのもの、あるいは宇宙の始まりと終わりを表すと言われています。

 このように日本語の五十音はサンスクリットを参考にして、かなり合理的に作られています。少し残念なのは外来語の音、例えば「ヴァ」「ファ」が入らないこと、濁音・半濁音が表に無い事、それと表には責任が無い話ですが、音が時代と共に変化してしまっていることでしょうか。これについては後述します。

五段動詞

さて、話を五段活用の動詞に戻しましょう。と言っても、理屈で説明するのは文法嫌いを作るだけですから、何が五段動詞なのか、実際見てもらいましょう。下の表は全て五段の動詞です。「多いなあ。」と思いましたか?でもよく見て下さい。ほとんど全部知ってる漢字でしょう。それもそのはずで、表の左にある漢字は全部、小学校で習う教育漢字です。読みは、常用漢字音訓表から採りました。ですから読みは小学校の範囲から外れているものもあります。

表の見方

 まず、動詞です。日本語の文法は英語のような不規則動詞のような例外がとても少ないです。下の表を見て下さい。開く、空く、行く、往く…と口に出して読むといいです。覚える必要はありません。『習うより慣れろ』です。日本語の動詞を全部載せると数が多すぎますので、教育漢字一字で表せる動詞に限定しています。ただし、読みは常用漢字音訓表に有るものすべて表にしました。
 「聞・効・利 き(く)」のように読みが同じものは意味が違っていても一つにまとめています。逆に、読みが異なるものは「行・往 い(く)」「行・往 ゆ(く)」「行 おこな(う)」のように全部載せています。

カ行
開・空 あ(く) 行・往 い(く) 置 お(く) 書 か(く) 研 みが(く)
聞・効・利 き(く) 動 うご(く) 割 さ(く) 布 し(く) 好 す(く)
築 きず(く) 除 のぞ(く) 退 しりぞ(く) 頂 いただ(く) 就・着・付 つ(く)
解・説 と(く) 届 とど(く) 鳴・泣 な(く) 招 まね(く) 戦 おのの(く)
暴 あば(く) 裁 さば(く) 引 ひ(く) 導 みちび(く) 省 はぶ(く)
巻 ま(く) 向 む(く) 背 そむ(く) 焼 や(く) 行・往 ゆ(く)
働 はたら(く) 開 ひら(く) 歩 ある(く)

  並び順はそれぞれの字を後ろから読んだ辞書順です。例えば「やわらぐ」でしたら、逆から読んで「ぐらわや」になります。それを辞書順に並べたのがこの表です。上の表は語の最後が「く」のものを集めています。最後の音は「く」で変わりませんので後ろから2番目の文字「く」「く」「く」「く」「みく」の順で並んでいます。また、表のタイトルは「カ行」。これは最後の音が「カキクケコ」、すなわち、「開ない・開たい・開く・ば・開う」とカ行の5音に変化するからです。

ガ行
雪 すす(ぐ) 防 ふせ(ぐ) 殺 そ(ぐ) 急 いそ(ぐ) 注 そそ(ぐ)
接・次 つ(ぐ) 研 と(ぐ) 泳 およ(ぐ) 和 やわら(ぐ)

送り仮名

 括弧の中にあるのは標準的な送り仮名です。送り仮名はほとんど(く)(す)のように1文字ですが、中には「化かす」「高まる」のように2文字以上のものがあります。これは「化かす・化ける」「高まる・高める」のように同じ漢字で2つ以上の読みを持つ場合、送り仮名で語を区別するのが基本です。送り仮名の問題は漢字の重要な問題ですが、今回は文法の話ですので横に置いておきましょう。

サ行
申 もう(す) 返 かえ(す) 推 お(す) 直 なお(す) 貸 か(す)
犯 おか(す) 動 うご(かす) 探 さが(す) 流 なが(す) 化 ば(かす)
散 ち(らかす) 消 け(す) 興 おこ(す) 遺・残 のこ(す) 射・差・指 さ(す)
兆 きざ(す) 閉 と(ざす) 志 こころざ(す) 外 はず(す) 足 た(す)
出 だ(す) 正 ただ(す) 果 はた(す) 満 み(たす) 乱 みだ(す)
映・写 うつ(す) 落 おと(す) 成 な(す) 放・話 はな(す) 飛 と(ばす)
延 の(ばす) 干 ほ(す) 増 ま(す) 覚 さ(ます) 蒸 む(す)
示 しめ(す) 試 ため(す) 費 ついや(す) 耕 たがや(す) 肥 こや(す)
絶 た(やす) 増 ふ(やす) 燃 もや(す) 垂 た(らす) 散 ち(らす)
照 て(らす) 鳴 な(らす) 慣 なら(す) 晴 は(らす) 減 へ(らす)
蒸 む(らす) 記 しる(す) 許 ゆる(す) 殺 ころ(す) 回 まわ(す)
著・現・表 あらわ(す)

五段動詞の語尾に来る音

 さて、ここからはそれぞれの表を観察してみましょう。上から順に9つの表があります。五段動詞の最後の一文字はすべてウ段です。しかし、五段動詞は「う・く・ぐ・す・つ・ぬ・ぶ・む・る」 の9種類しか無いと言うことです。

 ウ段には他に、ず・づ・ふ・ぷ・ゆが有りますが、これらは使いません。使わないのには理由があります。まず、「」は「行かず」「食べず」のように否定の「」がありますから、「○」のように動詞の語尾にすると紛らわしいので存在しません。「づ」も「ず」と同じ発音になる(四つ仮名)のでこれも使われていません。また、昔は「」で終わる音がたくさんあったのですが「」(奈良時代)→「」(平安時代)→「」(江戸時代)と変化(ハ行点呼)してしまいました。ですから、昔は「言」だったものが「言」と変化してしまい、現在「」「」で終わる動詞がありません。また、「」はアイウエオの五段がそろわないので使えません。

タ行
打 う(つ) 絶・裁・立・起・断 た(つ) 育 そだ(つ) 放 はな(つ) 待 ま(つ)
過 あやま(つ) 持 も(つ)

 次に、上の「 」は歴史的に見ると、使用される頻度がかなり減ってきています。例えば打つという語を例にとれば、現代ではたたく・なぐるの方がよく使われています。昔は敵を討つ・敵討ちのように攻撃全般に使われた語ですが、今では野球でボールを打つ・釘を打つのように固い物をたたくときにしか使いません。たつ立つ・起つ以外は使わなくなっています。また、私の祖母は「布を裁つ」を普通に使っていましたが、最近では「布を切る」が一般的で、裁つは久しく聞きません。

 母音の無声化

 タ行の動詞が余り使われなくなっている原因は、たぶん母音の無声化に関係があります。標準語では無声子音(K・S・T・H・Pなど喉以外で調音するもの)の後の母音(i・u)をほとんど発音しません。

 上の「開く。」の「く」、「申す。」の「す」、「打つ」の「つ」は最後の「u」を発音しません。この中でも特に「タ行」はローマ字で書くと「Ta、Chi、Tsu、Te、To」となりますから、「打つ」は「UTsu」では無く「UTs」と発音します。この最後の「Ts」の音が聞こえにくい。最後の音が聞こえにくいと言うことは言葉の意味が伝わらないことですから、「打つ」より「たたく」を選びます。

 最近うちの息子が「金持ち」のことを「かねも」と言っています。(調べたら神戸の方言にあるそうです)関東では母音の無声化ですが、関西では子音と母音の結びつきが強いですから「ち」ごと無声化になるのでしょう。アナウンサーになるには母音の無声化は必須だそうですが、日本語の将来を考えるとあまり良い法則とは言えません。無声化もほどほどにしないと、タ行の動詞は将来無くなってしまうかもしれません。


ナ行
死 し(ぬ)

ナ行は「死ぬ」専用?

 「ぬ」は「死ぬ」専用になってしまいました。これも祖母が「いぬ」(帰るの意味)を普通に使っていましたが最近ではこの言葉を使う人を知りません。

 「行かぬ」「食べぬ」のように、否定の意味の助動詞「ぬ」がありますから「ず」と同じで一般的な動作の語尾に「ぬ」は使いにくいでしょう。「死ぬ」「いぬ」も「亡くなる」「居なくなる」ことですから、この助動詞と関係があるのでしょう。いずれにしても否定の意味を持つ動詞の語尾として使うべき音です。

 コンピュータの世界ではNULL(ナル)やEmpty(エンプティ)や「空白の文字列」等、否定の意味を持つ言葉を厳密にを使い分けますので、これらの概念を「○○ぬ」という言葉で表現できれば大変便利なんですが・・・。

バ行
運 はこ(ぶ) 喜 よろこ(ぶ) 結 むす(ぶ) 遊 あそ(ぶ) 飛 と(ぶ)
貴 とうと(ぶ) 尊 たっと(ぶ) 呼 よ(ぶ) 選 えら(ぶ) 転 ころ(ぶ)

中学校で習う活用形

 さて、ここから活用形の話です。下は中学校で習う活用表です。軽く読み飛ばして下さい。

  (語幹)  未然形  連用形  終止形  連体形  仮定形  命令形 
 運ぶ  運  
び 
ぶ    べ 
接続する語の例 −れる
−ない
−う
−せる
−たい
−だ(た)
−で(て)
−。 −とき
−もの
−こと
−ば −!

 「運」という動詞が、運ない・運う・運たい・運だ・運・運とき・運ば・運」と太字の部分が、「ばびぶべぼ」に変化します。変化することを文法の用語で活用といいます。

 ですから『動詞「運ぶ」は「ばびぶべぼ」と活用する』と表現します。

活用の形を活用形と言います。活用形は上の図のように6種類あり、その6つは未然形・連用形・終止形・連体形・仮定形・命令形です。
 ですから『「ば」は動詞「運ぶ」の未然形』と表現します。

 また、「運ぶ」と言う動詞は上の表の通りで。バ行の「バビブベボ」の5段全部に変化するので、五段活用と言います。五段活用以外に上一段活用下一段活用・カ行変格活用・サ行変格活用があります。

 この活用表は非常にきれいにできていて、「運ぶ」だけで無く「喜ぶ」「結ぶ」「遊ぶ」と順に見てもらえば分かりますが、この表が例外なく当てはまります。他の行も五段になるのは同じです。

活用形の呼び名の由来

 日本語の動詞の原形は終止形です。「運ぶ」がそれです。他人に命令するのが「運べ」でこれが命令形です。言い切りはこの二つです。

 次に言いきりでは無く、後ろに言葉がなるのが連用形連体形です。連用形は「運び回る」のように動詞や「運びやすい」のように形容詞に連なる形です。動詞・形容詞・形容動詞の3つを合わせて用言と言いますから、言になる連用形です。連体形は「運ぶこと」「運ぶ物」「運ぶ人」のように名詞(言)になる連体形です。

 最後が未然形と仮定形。仮定形ですが昔は已然形でした。未然は「まだ〜ない」を、已然は「すでに〜した」を意味しました。この二つの区分は「ば」を付けた時にはっきりします。「海行ば」は、未(まだ)海に行っていません。「旅行ば、駿河の国に」は駿河の国に已(すで)に行って、お茶の香りを嗅いでいます。

 現代の「ば」は昔の已然形と同じ接続で、仮定の意味にしか使いませんので仮定形に変わりました。
 未然形は後ろに「〜ない」が続くのでそのまま名前が残りました。以上を整理したのが次の表です。

言い切り、後ろに接続無し 後ろに単語が続く形 後ろに「ば」、さらに文が来る
ウ 普通の言い切り  
        → 終止形
イ 用言が続く
      → 連用形
ア・オ まだ〜無い
      → 未然形
エ 命令形して言い切る
        → 命令形
ウ 体言が続く
      → 連体形
エ   已に〜○なので
      → 已然形 → 仮定形

 以上が学校文法で使う6つの活用形の命名の由来です。もちろん命名理由以外の使い方もたくさんあります。例えば、連用形は、過去の「た」で、一番よく使われます。だからといって「用言に連なったり、過去形を作ったりする形」と役割を全部並べ立てるのは余計に面倒ですね。そこで、「連用形」で代表させているのです。

学校文法と違う理解

 最初に述べたとおり、私の考える文法は言葉を組み立てる文法です。この視点で考えると、下の表になります。サンスクリット語のように口を開く音から閉じる音順に並べてみました。(独自の意見ですので取り扱いに注意して下さい。)

a (o) e i u
接続 −ない
−れる
−せる
−う 言い切り
−ばに続く
用言 言い切り 
体言
活用形 未然形 未然形 命令形
仮定形(已然形)
連用形 終止形
連体形

 「運ぶ」を例にとると「HaKoBu」の「HaKoB」まで変化が無く、最後の「u」が「a(o)・e・i」の4つに変化します。「a(o)」をまとめて1つにしたのは、「お(o)」になるのは後ろに推量・意志を表す「う(u)」がつく場合だけで、サンスクリットと同じで a+u=oと考えられるからです。ただし、サンスクリットと違い「オ−」にはなりません。要は「HaKoB」に「a・e・i・u」のどれかを選び、言い切ったりあるいはその後ろにつないだりするわけです。

 つまり「運ぶ」+「ない」の場合、「HaKoB」+「a」+「NaI」となります。「HaKoB」が語幹、「a」が活用、「NaI」が否定の助動詞です。

 今、問題にしたいのは活用の「a」が何か意味を持つのかと言うことです。よく見れば、右端の「u」が元の意味なのは当たり前ですが、左端の「a」は場所だけで無く意味も反対の接続が集まっていることが分かります。

 すなわち「運ばない」は否定、「運ばれる」動作を受けるときに使います。数学の用語を借りれば、「ない」は、「れる」は受け身ならですね。「運ばせる」も、まだ運んでいないし、自分は運ぶ気がないですね。

 次の活用の「o」である「運ぼう」は推量・意志・勧誘に使います。まだ運んでないのは同じです。たぶん運ぶだろうとか、よし運ぶぞとか、一緒に運ぼうとかの意味ですから、「a」に比べると意味は「運ぶ」に近いです。先に「o」は元の「a」が音便でそうなったのだと言いましたが、少しは「o」にも意味があるのかもしれません。

 「e」まで来ると「運べ!」と命令ですから、きっと誰かが運ぶでしょう。ただ、自分が運ぶわけでは無いです。「運べば」はもう運んだ先のことを考えています。已然形も簡単に説明がつきます。「海行かば」は「a」+「ば」で、まだ海に行っていません。「旅行けば」は「e」+「ば」で旅に行っています。

 「i」がつくのは希望の「運びたい」「運びたがる」あるいは他の動詞につないで「運び回る」など、元の「運ぶ」の意味にかなり近い感じです。

 また、可能の表現も調べると興味深いです。文語の助動詞「る・らる」口語の「れる・られる」・可能動詞・ら抜き言葉など並べると、可能表現が「a」接続から「e」接続に千年がかりで収斂進化していることが分かります。これは別の機会に紹介するかもしれません。

マ行
編 あ(む) 産 う(む) 笑 え(む) 拝 おが(む) 力 りき(む)
組 く(む) 育 はぐく(む) 囲 かこ(む) 和 なご(む) 刻 きざ(む)
悲 かな(しむ) 楽 たの(しむ) 苦 くる(しむ) 住・済 す(む) 休 やす(む)
望・臨 のぞ(む) 傷・痛 いた(む) 積 つ(む) 包 つつ(む) 富 と(む)
否 いな(む) 飲 の(む) 好 この(む) 危 あや(ぶむ) 病 や(む)
読 よ(む)

五段動詞の音便

 活用形の中で大きく変化するのが過去・完了の「た」がついた場合です。上の表では「編む」に「た」がつくと「編みた」になるはずが、「編んだ」に音が変わります。これは平安時代から江戸時代に掛けて徐々に変化した物で、今では次のように「た(だ)」がつくと「サ行」以外は音が変化します。音が変化することを音便と言います。

(カ行)開く → 開た −(イ音便)→ 開た (例外)行く→行た 
(ガ行)次ぐ → 次た −(イ音便)→ 次
(サ行)出す → 出した
(タ行)打つ → 打た −(促音便)→ 打
(ラ行)切る → 切た −( 〃 )→ 切た 
(ワ行)言う → 言た −( 〃 )→ 言
(ナ行)死ぬ → 死た −(撥音便)→ 死
(バ行)飛ぶ → 飛た −( 〃 )→ 飛
(マ行)飲む → 飲た −( 〃 )→ 飲

 大体、上の表のように規則的に音便化されますが、中には「行く」がイ音便の「いきた」にならず促音便の「行った」になるような例外があります。

 音便の長所は発音が楽になること、聞き手も撥音・促音が特徴的ですので、過去であることが理解しやすくなります。音便の短所は、同音衝突です。これは大問題で、今でも日本語の悩みの種です。

同音衝突

★促音便での衝突
 とんだ (バ行)飛ぶ→飛んだ (マ行)富む→富んだ
 よんだ (バ行)呼ぶ→呼んだ (マ行)読む→読んだ
★撥音便での衝突
 うった (タ行)打つ→打った (ラ行)売る→売った
 もった (タ行)持つ→持った (ラ行)盛る→盛った
 あった (ラ行)有る→有った (ワ行)会う→会った
 おった (ラ行)織る→織った (ワ行)追う→追った
 そった (ラ行)反る→反った (ワ行)沿う→沿った
 すった (ラ行)刷る→刷った (ワ行)吸う→吸った
 よった (ラ行)寄る→寄った (ワ行)酔う→酔った
 いった (ワ行)言う→言った (カ行)行く→行った ※「行く」   は例外的な穏便

 このように紛らわしい語がたくさんあります。歴史的にはもっとたくさん同音衝突していたのですが、言葉にも勝ち負けが有り、衝突したために音が変化した語、使われなくなった語があります。また、今現在でも変化が進行中の語もあります。

ラ行
在・有 あ(る) 要・入 い(る) 入 はい(る) 参 まい(る) 売 う(る)
返・帰 かえ(る) 居・織・折
お(る)
挙 あ(がる) 係 かか(る) 盛 さか(る)
遠 とお(ざかる) 預 あず(かる) 授 さず(かる) 測・計・図・量
 はか(る)
光 ひか(る)
曲 まが(る) 群 むら(がる) 転 ころ(がる) 拡 ひろ(がる) 分 わ(かる)
切 き(る) 限 かぎ(る) 送 おく(る) 探 さぐ(る) 造・作 つく(る)
興・起 おこ(る) 残 のこ(る) 去 さ(る) 混 ま(ざる) 知 し(る)
走 はし(る) 混・交・雑
 ま(じる)
刷 す(る) 競 せ(る) 反 そ(る)
中・当 あた(る) 至 いた(る) 語 かた(る) 来 きた(る) 散 ち(る)
映 うつ(る) 祭 まつ(る) 仕 つかまつ(る) 操 あやつ(る) 照 て(る)
取・採 と(る) 覚 さと(る) 司 つかさど(る) 象 かたど(る) 則 のっと(る)
太 ふと(る) 宿 やど(る) 鳴・成 な(る) 重 かさ(なる) 異 こと(なる)
連 つら(なる) 練 ね(る) 乗 の(る) 名 な(のる) 張 は(る)
配 くば(る) 干 ひ(る) 降 ふ(る) 破・敗 やぶ(る) 経・減 へ(る)
統 す(べる) 上 のぼ(る) 余 あま(る) 高 たか(まる) 決 き(まる)
困 こま(る) 収 おさ(まる) 始 はじ(まる) 静 しず(まる) 染 そ(まる)
定 さだ(まる) 暖 あたた(まる) 革・改
あらた(まる)
集 あつ(まる) 止・留 とま(る)
留 とど(まる) 誤・謝
 あやま(る)
強 つよ(まる) 極 きわ(まる) 弱 よわ(まる)
盛 も(る) 積 つも(る) 寄 よ(る) 割 わ(る) 終 おわ(る)
変・代 かわ(る) 関・係
 かかわ(る)
障 さわ(る) 交 まじ(わる) 座 すわ(る)
労 いたわ(る) 横 よこ(たわる) 伝 つた(わる) 断 ことわ(る) 備 そな(わる)
回 まわ(る)
うけたまわ(る)
弱 よわ(る) 加 くわ(わる)

他動詞と自動詞

 ラ行五段の動詞には自動詞・他動詞が規則的に対になる語が多いので取り上げてみます。
 自動詞・他動詞についてはまず例文から入りましょう。
  A.「授業が始まる。」(ラ行の五段動詞)
  B.「授業を始める。」(下一段活用)
 この2つの例文中のA「始まる」が自動詞。Bの「始める」は「授業を」のように目的語を取りますから他動詞です。このように「〜を○○する」のようになるのが他動詞ですが、一つ例外があり、「道を歩く」のように「〜を」が場所を表すときは他動詞になりません。



 自動詞・他動詞の判別法としては文中で、「〜を○○する」になるものが他動詞です。、

 「始まる・始める」は自動詞と他動詞がきれいな対になっていますが、「開く」のように「扉が開く」「扉を開く」は自動詞・他動詞のどちらも「開く」で同形です。また、「読む」のように自動詞のないものもあります。

 また、「始まる・始める」は文語形では「始む(はじむ)」でした。これが時代と共に自動詞・他動詞の二つに分かれたのが「始まる・始める」です。「染まる・染める」も文語形は「染む」です。他にも昔は一つだった語が自動詞・他動詞に分かれたものが多くあります。

意志による分類

 このような自動詞・他動詞の区分はよく知られていますが、動詞の分類にはこれ以外にもいくつかあります。wikipedia(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8B%95%E8%A9%9E )には動詞の分類として、結合化による分類(自動詞・他動詞)、相による分類、意志による分類、視点による分類の4つが紹介されています。この内、意志による分類は日本語において非常に重要ですからここで紹介しておきます。

 次の4つの動詞を見て下さい。「おりる」「おろす」「おちる」「おとす」
いずれも下の方向への移動を表す言葉です。漢字で書くと

 おりる 降りる・下りる 自動詞
 おろす 降ろす・下ろす 他動詞
 おちる 落ちる     自動詞
 おとす 落とす     他動詞

 見て頂いたとおりですが、漢字の組み合わせで行くと、「降りる・降ろす」が一つのグループ、「落ちる・落とす」がもう一つのグループになっているのが分かります。これよりそれぞれを「降」「落」と呼びましょう。「降」には自動詞の降りる、他動詞の降ろすがあります。また、「落」には自動詞の「落ちる」と「落とす」があります。ですから、「降」「落」の違いは自動詞・他動詞の区分ではありません。では何が違うかというと、「意志の有無」になります。「降」は意志がある方です。「階段を降りる」「荷物を降ろす」など、そこには動作するものの意志が働いている。降りる人・降ろす人はその動作を知っていて、あるいはわざとやっている。ところが、「穴に落ちる」「財布を落とす」のように、「落」にはその動作をしようとする意志がありません。知らずに落ちたり、うっかり落としたりしたのです。

 さて、ここまで読んだ皆さんの中には「降」と「落」の漢字に元々その意味があるのでは、と考える方がいると思います。しかしそれは違います。
 もちろん漢語でも「降」も「落」も下への移動の意味ですが、「落」は地面に付き「降」は付かないのが元の違いで、ここで取り上げた意志による分類とは無関係です。その証拠に、中国では出口に「落」と書いているバスがあります。バスの出口は地面まで段差がありますから、しっかり足が地に着くように「落」になるわけです。日本人はそれを見て、出口から転げ落ちるように思えておかしく感じますが、中国語の「落」には無意志の意味はありません。 

 残念ながらに意志・無意志と他動詞・自動詞の4つがこれほどきれいに並ぶ動詞群は日本語でも他にありません。それどころが、意志動詞と無意志動詞の区分は時代が下がるにつれてどんどん曖昧になってきています。一つ例をあげます。

飛んで火に入る夏の虫

 皆さんは「飛んで火に入る夏の虫」という言葉を聞いたことがあるでしょう。問題は「火に入る(いる)の入る」です。現代では「入る」は主に「はいる」と読みますが、「火に入る」は「いる」で「はいる」とは読みません。なぜなら「はいる」は「風呂にはいる」のようには通常、意志動詞として使います。ところが「いる」は元々無意志動詞でした。ですから、このことわざは「光におびき寄せられた虫が危険とは知らずにうっかり火の中に飛び込んでしまう」様子を表しています。

 現代の辞書には「自分から進んで災いの中に飛び込むことのたとえ。」とされていますが、本来の意味からするとこれは間違いです。「何かにおびき寄せられ、危険な所にうっかり飛び込んでひどい目に遭うこと」が正しい意味です。一昔前の映画などで、さらわれた姫を追って来た主人公に向かい、悪役が「飛んで火に入る夏の虫とは貴様のことだ!」とすごむ場面がよくありました。これは「危険に立ち向かってきた主人公」を褒めているのではありません。「愚かにも罠にはまった主人公」を馬鹿にしているのです。

 補足しておくと、「入(はいる)」が自動詞、「入れる」が他動詞です。どちらも普通は意志動詞ですから、無意識にはいったことを明示したければ、「立ち入り禁止区域にうっかり入った」のように副詞を添えたり、「入ってしまった」のように故意では無い事を明示する工夫が必要です。
 「入(いる)」は動詞としては死語ですが、熟語として残っています。思いつくままですが、「日の入り」「楽屋に7時入り」「ピーナツ入りのチョコ」等の例で良いかと思います。「日」「7時」「ピーナツ」には意志がありませんから、「入(いる)」は無意志動詞としておきます。

為せば成る

 もう一つ例をあげます。「為せば成る」は米沢藩主、上杉鷹山の言葉として有名です。「やればできる」の意味とされていますが、もう一つ意味がよく分からない、この言葉のどこがすばらしいのか理解できないという人も多いです。

 元々「なる」は「リンゴの実がなる」・「氷が水になる」のように自然にそうなるの意味の無意志動詞でした。「なす」と「なる」は対の言葉で、「なす」は意志動詞です。この文が面白いのは意志動詞と無意志動詞がそのまま対になって文を作っているところです。ところが「成る」が無意志動詞であることが現代では不明瞭になり、意味がわかりにくくなっています。
 ですから、「なせばなる」を意訳すれば「やるべきことを、がんばってやれば(=なせば)、物事は春になって氷が溶けるように、秋に木が実をつけるように自然に成功する(=なる)」となります。孫子のいう「戦う前に勝つ」と同じ趣旨の言葉です。

無意志動詞が衰退した原因

 ではなぜ無意志動詞が衰退したのでしょうか。その原因の一つが漢文です。例えば論語の「少年老いやすく学成り難し」に「成」があります。この「成」は「達成」意味ですね。「人間は年老いやすいので、ぼやぼやしていると、学問は道半ばで終わってしまい、達成するのは難しいですよ。」といっています。「学問は勝手に成らないから努力せよ」といっているわけではありません。そもそも「成」は中国語と「なる」は日本語の単語ですから、それを「成る」とした時点で無理が生じた訳です。漢文には単語としての意志動詞・無意志動詞の区分がありませんから、漢文を訓読するときは気をつけないといけません。

 二つ目の原因は敬語です。全般的に「なる」に代表される無意志動詞は「尊敬語」に、「する」系の意志動詞は「謙譲語」に転用されます。無意志動詞は「春になって氷が水になる」のように大きな力が働いて、「自然にそうなる」の意味でよく使われます。昔風にいえば天の力とでもいいましょうか、それが偉い方への敬意に値すると考えられたのでしょう。

尊敬語と無意志動詞

 ただ、これだけは知っておいて欲しいのですが、「無意志動詞」=「尊敬語」は比較的新しい用法です。少なくとも平安時代はそうでは無かった。以下に例を挙げますがこれ以外は「敬語一覧表」で色々検索してください。
   普通語      尊敬語(現代)           尊敬語(古語)     
   思う       お思いになる           おもほす
   与える      お与えになる(下さる)       たまふ           
   やる・行かせる  おつかわしになる(行かせなさる)  つかはす
   呼ぶ       お呼びになる           めす
   着る・乗る    おめしになる           たてまつる(めす) 

 皆さんはこの表を見てどう思われるでしょうか、私は現代の尊敬語の「お〜なる」に不満があります。

 なぜかというとこの表現では「お」が敬意で「なる」は無意志動詞ですから、敬して遠ざけているわけです。すなわち「あなた様はそのようにお考えです。しかし私ごときではあなたのお考えを忖度することなど恐れ多いことでございますから、とやかく言うことなどございません。」とまあ、このような意味になります。本来敬意を受ける人は、年長者や先生、会社等組織で地位の高い人のはずです。ところがこの表現だと、いかにも他人事のように聞こえます。敬意の対象が話者から離れて遠くで勝手に何かしている感じ、奉(たて)まつっているわけです。

 言葉は時代と共に変化しますので、この変化にはやむ終えない部分もあります。上の例のように平安時代はそれぞれ専用の敬語の単語を使い分けていました。これは大変ですから「お〜なる」のように文法としてのルールができるのは悪くありません。しかし、この文法は現代にはふさわしくない。

 たぶん平安時代が終わり、武士の時代が来ると下手に逆らうと斬り殺されてしまうため、お上を敬して遠ざける表現が標準になったのでしょう。しかし現代は民主主義の時代です。また、尊敬で意志の補助動詞「〜しなさる」が存在するのですから、尊敬すべきリーダーには「お思いになる」ではなく「思いなさる」、「お与えになる」も「与えなさる」にすべきではないかと私は考えます。

 ちなみに「なさる」を単独で用いる場合はラ変の動詞です。「する」「なす」の尊敬語で「将棋をなさる」のように使います。この語に対応する古語は「あそばす」です。
 「将棋なさる」あるいは「将棋しなさる」の形になると「なさる」は補助動詞扱いになります。「将棋なさる」は漢語名詞の「将棋」に補助動詞の「なさる」が付いて敬意を添え、「将棋しなさる」は「将棋する」の連用形「将棋し」に補助動詞の「なさる」が付いて敬意を添えています。
 「なさる」後ろに丁寧の助動詞「ます」が付くと「なさります」になりますが、通常「なさいます」となり、また、命令形の「勉強しなされ」は「勉強しなさい」と音便されるのが普通です。

 長くなりましたので、意志動詞・無意志動詞の話はいったんここで中断します。

ワ行
会・合 あ(う) 言 い(う) 追・負 お(う) 交・買・飼 か(う) 疑 うたが(う)
従 したが(う) 戦 たたか(う) 使 つか(う) 願 ねが(う) 希 こいねが(う)
向 むか(う) 食 く(う) 済・救 すく(う) 囲 かこ(う) 吸 す(う)
沿・副 そ(う) 競 きそ(う) 争 あらそ(う) 能 あた(う) 唱・歌 うた(う)
問 と(う) 集 つど(う) 適 かな(う) 商 あきな(う) 補 おぎな(う)
行 おこな(う) 害 そこな(う) 失 うしな(う) 養 やしな(う) 担 にな(う)
整・調
ととの(う)
構 かま(う) 給 たま(う) 宣 のたま(う) 敬 うやま(う)
想・念・思
おも(う)
結 ゆ(う) 通 かよ(う) 迷 まよ(う) 洗 あら(う)
逆 さか(らう) 労 ねぎら(う) 食 く(らう) 習 なら(う) 笑 わら(う)
揮・奮 ふる(う) 拾 ひろ(う) 祝 いわ(う) 味 あじ(わう)

上一段活用

五段活用の次は上一段活用の動詞です。下の表の通りで数が少ないです。少ないので、五段活用のように行に分けず一つの表にまとめました。

上一段活用
居・射 い(る) 報 むく(いる) 強 し(いる) 用 もち(いる) 着 き(る)
生 い(きる) 起 お(きる) 過 す(ぎる) 閉 と(じる) 感 かん(じる)
先 さき(んじる) 念 ねん(じる) 落 お(ちる) 似 に(る) 浴 あ(びる)
帯 お(びる) 延 の(びる) 亡 ほろ(びる) 視・看・見・観 み(る) 省 かえり(みる)
試 こころ(みる) 降 お(りる) 借 か(りる) 足 た(りる)

 下が上一段動詞の活用表です。「居る」はラ行五段の「入る」があるし、「着る」も同じで「切る」がある。終止形が五段と上一段で同音衝突していると混乱するのでこれは学習には不適切。「生きる」は古くは四段活用の「生く」で、平安後期から上二段、そこから現在の上一段へ、と変遷が激しいのでパスし、「起きる」を表にしました。


  (語幹)  未然形  連用形  終止形  連体形  仮定形  命令形 
起きる きる きる きれ きろ
きよ
接続する語の例 −られる
−ない
−よう
−させる
−たい
−た
−て
−ます
−。 −とき
−こと
−もの
−ば −!


下一段活用

下一段
得 え(る) 費 つい(える) 植 う(える)* 終 お(える)* 変 か(える)*
栄 さか(える) 従 したが(える) 支・仕
つか(える)
番 つが(える) 考 かんが(える)
消 き(える) 肥 こ(える) 聞 きこ(える) 支 ささ(える) 教 おし(える)
数 かぞ(える) 絶 た(える) 応・答
こた(える)

よこ(たえる)*
賛 たた(える)
伝 つた(える)* 例 たと(える) 具・備・供
そな(える)*
唱 とな(える) 整 ととの(える)
栄・映 は(える) 冷 ひ(える) 増 ふ(える) 覚 おぼ(える) 構 かま(える)
弁 わきま(える) 見 み(える) 見 まみ(える) 燃 も(える) 設 しつら(える)
加 くわ(える)* 貯 たくわ(える)


植える

下一段活用
明 あ(ける) 挙 あ(げる)* 受・承
う(ける)*
設 もう(ける)* 欠 か(ける)
提 さ(げる)* 預 あず(ける)* 授 さず(ける)* 助 たす(ける)* 退 しりぞ(ける)
付 つ(ける) 告 つ(げる) 解 と(ける) 届 とど(ける) 投 な(げる)
化 ば(ける) 老 ふ(ける) 負 ま(ける) 曲 ま(げる)* 拡・広
ひろ(げる)*
別・分 わ(ける)


下一段活用
任 まか(せる) 乗 の(せる) 浴 あ(びせる) 混 ま(ぜる) 寄 よ(せる)
報 しら(せる) 知 し(らせる) 合 あわ(せる)


下一段活用
出 で(る) 当 あ(てる) 捨 す(てる) 立・建 た(てる) 育 そだ(てる)
奏 かな(でる) 愛 め(でる)
下一段活用
束 つか(ねる) 損 そこ(ねる) 重 かさ(ねる) 訪 たず(ねる) 委 ゆだ(ねる)
束 たば(ねる) 列 つら(ねる)


下一段活用
総 す(べる) 食 た(べる) 述 の(べる) 比 くら(べる) 調 しら(べる)
並 なら(べる)


下一段活用
確 たし(かめる) 深 ふか(める)* 決 き(める)* 冷 さ(める) 修・収・納
おさ(める)*
閉 し(める)* 始 はじ(める)* 警 いまし(める) 静 しず(める)* 進 すす(める)
責 せ(める) 染 そ(める)* 固 かた(める)* 定 さだ(める)* 暖・温
あたた(める)*
認 したた(める)
あらた(める)*
集 あつ(める)* 留・止
と(める)*
務・努・勤・勉 つと(める)*
認 みと(める) 求 もと(める) 側 そば(める) 秘 ひ(める) 辞 や(める)
清 きよ(める) 丸 まる(める)* 広 ひろ(める)* 究・極
きわ(める)*

*は付けませんでしたが、「求まる」は数学者が使う語で、大辞林には載っているようです。勝手に答えが出てくる感じでしょうか、数学者らしいすばらしい発想だと思います。


下一段活用
容 い(れる) 熟 う(れる) 折 お(れる) 流 なが(れる) 別・分
わか(れる)
暮 く(れる) 後 おく(れる) 優 すぐ(れる) 訪 おとず(れる) 忘 わす(れる)
垂 た(れる) 乱 みだ(れる) 連 つ(れる) 慣 な(れる) 晴 は(れる)
暴 あば(れる) 敗・破
やぶ(れる)
産 うま(れる) 群 む(れる) 割 わ(れる)
あらわ(れる)

 

バナースペース

有限会社 未 来 樹

〒601-0000
京都市南区

TEL 075-935-****
FAX 075-935-****